月の異名
古文では、1月から12月までの月を異名(別名・異称)で表現しています。
月の異名は、大学受験生なら覚えるべき単語です。
月の異名の現代語訳
月の異名の現代語訳は、必ず「陰暦○月」としなければなりません。
なぜなら、古文では旧暦(陰暦・太陰暦)が用いられており、現在使用されている新暦(陽暦・太陽暦)とは異なるからです。
陰暦
陰暦(旧暦・太陰暦)は、月の満ち欠けの周期を基にした暦(暦法)です。
1か月を29日あるいは30日とし、12か月を1年としています。
睦月(むつき)は、現在の陽暦(新暦・太陽暦)でいうと、 2月ごろです。
月の異名の一覧
むつき 〔 睦月 〕
意味:陰暦一月
ポイント:「春」という言葉とともに用いられることが多い。
例文:正月(むつき)立つ 春の初めに かくしつつ 相し笑みてば 時じけめやも(万葉集)
きさらぎ 〔 如月 〕
意味:陰暦二月
ポイント:「花盛り」(はなざかり)という言葉とともに用いられることが多い。
やよひ 〔 弥生 〕
意味:陰暦三月
うづき 〔 卯月 〕
意味:陰暦四月
さつき 〔 皐月 〕
意味:陰暦五月
ポイント:「さつきばれ」とは梅雨の晴れ間のこと。
みなづき 〔 水無月 〕
意味:陰暦六月
ふづき 〔 文月 〕
意味:陰暦七月
ポイント:「ふみづき」とも読む。
はづき 〔 葉月 〕
意味:陰暦八月
ながつき 〔 長月 〕
意味:陰暦九月
ポイント:「紅葉」という言葉とともに用いられることが多い。
かみなづき〔 神無月 〕
意味:陰暦十月
ポイント:「かむなづき」や「かんなづき」とも読む。
しもつき 〔 霜月 〕
意味:陰暦十一月
しはす 〔 師走 〕
意味:陰暦十二月