ゆく川のながれは絶えずして・・・(方丈記・1行目)





本文

ゆく川のながれはえずして、しかも、もとの水にあらず。

口語訳

流れてゆく川の流れは絶えることがなく、しかも、(流れている水は)もとの水ではない。

語句・文法の解説

本文 解説
ゆく
(行く・往く)
【文法】カ行四段活用の自動詞「ゆく」の連体形
【意味】流れて行く

(河)
【文法】名詞
【文法】連体格(連体修飾格)の格助詞。体言や体言に準ずる語に接続する
【意味】~の
流れ 【文法】名詞
係助詞
絶え 【文法】ヤ行下二段活用の自動詞「絶ゆ」の未然形。
【文法】打消の助動詞「ず」の連用形。
して、 【文法】単純接続の接続助詞。形容詞の連用形・形容動詞の連用形・打消の助動詞「ず」の連用形などに接続する。
しかも、 【文法】接続詞
もと 【文法】名詞
【文法】連体格(連体修飾格)の格助詞。体言や体言に準ずる語に接続する
【意味】~の
【文法】名詞
【文法】断定の助動詞「なり」の連用形
あら 【文法】ラ行変格活用の補助動詞「あり」の未然形
【意味】断定の助動詞「なり」の連用形「に」+ラ行変格活用の補助動詞「あり」で、「~である」という意味。
【文法】打消の助動詞「ず」の終止形。

出典

鴨長明『方丈記』

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